クラウド上の顧客管理プラットフォームの王者、Salesforce(TICKER:CRM)
Salesforce
事業内容
CRM(Customer Relationship Management)と呼ばれる、企業の顧客管理や顧客データの分析などに使う生データの管理をクラウド上で可能にするプラットフォームを提供している。
Sales Cloud (セールスクラウド)
企業の営業活動を支援するプラットフォームで自動で顧客情報や営業管理、サポート状況、マーケティングデータをクラウド上にアップロードし、そこからAIによって分析されたデータをもとにして、顧客の解約する確率を予測したり、受注案件と失注案件などを比較してなぜ失注したのかという解析をしたりする。そのプラットフォームはSaas(ソフトウェアアズアサービス)として機能しており、モバイルアプリやブラウザベースでもアクセスが可能である。また、リアルタイムで利用者の反応やフィードバックをシェアでき、その情報も分析情報の一部として自動で追加される。
Marketing Cloud(マーケティングクラウド)
合理化、自動化、モバイル化を軸にマーケティングをあらゆる面からサーポートしデジタルマーケティングへと進化させる。こちらもモバイルアプリからいつでもどこでもアクセス可能。自社で提供しているEinsten Analyticsという人工知能分析ツール を使い、関心度が高いと予測される顧客タイプや層を検出し、提案することができる。
Commerce Cloud (コマースクラウド)
消費者行動データ(アクティビティ、注文、在庫)を統合、分析し、さらなる顧客満足度を高めるためにあらたな商品の提案をしたり、また顧客一人一人に合ったサービス提供を提案、可能にする。
売上高は非常に堅調に推移しており、成長率も二ケタ台と高水準である。総収益の推移も申し分なく上昇基調にあり、成長率も25.19%と著しく良い。純利益も2016年以降黒字転換しており、このままのプラス成長が保てるかどうかが肝である。
研究開発費が年々増加しており、負債やキャッシュフローが心配だが、実際フリーキャッシュフロー毎年格段に良好になっており、負債が増加しているがそれをカーバーできる範囲で推移しているのがわかる。