長期投資研究ブログ~50年後の未来~

米国、日本株の注目企業分析、新テクノロジー分野の市場分析

新分野、人工知覚技術の注目企業、KUDAN

人工知覚技術の新規マザーズ上場会社、KUDAN

 

Artificial Perception (人工知覚技術)とは、いわゆる機械の目、視覚となる次世代のAIやドローン、自動運転などあらゆる分野に欠かせない、もしくは応用できる技術である。

機械が3次元空間を理解し、モノを運んだり、障害物をよけたりできるのはこの技術の発展にかかっているといっても過言ではない。この人工知覚技術は空間把握と立体感覚を処理する様々な空間認識技術により成り立っている。

 

3D空間認識技術 ”SLAM”

 

SLAMとはSimultanious Localization And Mapping の略であり、基本的には自分が今どこにいるのかという予測をする。カメラやセンサーから得た情報をもとに3Dの地図を作製したり、物体までの距離を把握できる。

その中でも、KUDAN SLAMの最大の特徴はその技術を組み込むときの柔軟性にある。特定のハードウェアにリンクせずに、どんなハードウェアにも柔軟に対応、実装できるのが最大の武器である。

 

次世代の技術の橋渡し的プレーヤー

 

ロボティクス、AR,VR,ドローン、自動運転などあらゆる分野での応用ができるこの技術は、将来、さまざま企業に技術提供ができ、需要も拡大する見通し。さらに、その技術提供によって得た多岐にわたる技術的知見は次世代の黒子的なプレーヤーになるだろう。

人工知覚技術はまだ新しい分野で、2028年ごろには、AIやIOT関連の市場規模の約10%を占める見通しが立っている。

 

競合が圧倒的に少ない

これまで、GOOGLEやMicrosoftが開発を進めてきた,Project Tango や Holo lensなどは、専用のハードウェアやデバイスを用いてARを提供するものだが、KUDANが持っている技術は専用のハードは必要とせず、比較的安価なものでにも実装可能であり、まさに技術的なブレイクスルーを達成している。

 

リスクの低いライセンス収益

KUDANの収益の構造として、ライセンス収益が主である。企業にKUDAN SLAMを導入したり、またその導入したものを発展、開発したり、また、研究開発用に技術提供したりするときのライセンス契約料が主な収益であり、在庫リスクはゼロで、いったん大口の顧客にサービス導入がきまれば、長期間を通して安定した利益を積み重ねることが可能。

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